翻訳・文責 King's Woods Kennel

SaintBernard犬種標準書 (Breed Standard)


はじめに
犬種標準書(スタンダード)とは何か? について色々と議論されています。
例えば
(1)その犬種の理想像にして最高水準を求める為の基準。とする意見
(2)その犬種と他の犬種とを区別する為の基準。とする意見
(3)1と2を併せて両方の基準を要求する意見
私は、その犬種の平均的な特徴や特色を犬種毎に集大成し標準化したものが
「standard」とするなら(2)の意見が妥当だと思いますが犬種のスタンダードによっ
ては(3)の意見に近いような規定もあります。
何れにしても、その犬種を語るには、スタンダードを充分理解し、間違った無駄な議論
は避けましょう。

JKC.AKC.FCI のスタンダード比較

JKC Breed Standard

AKC Breed Standard

FCI Breed Standard

一般外貌(General)
全犬種中もっとも巨大な頭部と体躯をもつ大型犬。スクエアタイプで頑丈であり、表情は威厳と利口さを現している。
力量感のある釣り合いのとれた大きな体躯、力強さと知的な表現を持った頭部とともに体全体が強靱な筋肉質である。
顔に黒い部分がある犬は一層凛々しく見えるが決して神経質であってはならない。
ショートヘアーとロングヘアーの2種類あるがいずれも堂々たる頭部と凛々しい顔つきである。体型はバランス良くしっかりした筋肉質で顕著な大きさがある。体高と体長の比率は5:6

解説
JKCとFCIのスタンダードでは体長及び体高に付いて触れられているがAKCは触れられていない。
体高と体長の比率はAKCは、その解説書において10%体長のほうが長いのが良いと解説している。
FCIはその比率が5:6と明記している。JKCはスクエアーと記述しているが全くの正方形を要求しているのだろうか。写真をクリックすると大きな画像が見られます


性格(Temperament)
利口で従順な性格である。
規定無し 従順沈思熟考

頭部 (Head)
巨大なスカルで幅広く、頭頂はやや丸味をおびて、幾分突出している。ストップは明確である。鼻筋は真っ直ぐで短く、鼻は大きく黒い。目より下顎までは非常に深い。マズルは四角で、唇はあまり垂れすぎない。歯は大きく堅く白く、シザーズ・バイトで、レベル・バイトも許される。目はやや小さい方で深く位置して暗色で、両目は適度に離れ、目ふちが垂れ瞬膜を現すことがある。耳は中位の大る。きさで頬に接して垂れている。


解説
マズルの長さと深さの比率1である
頭長の長さはマズル2倍である、
写真をクリックして解説を参照した下さい。


頭部の各比率の解説


頭部の構成とマズルの


耳の位置と大きさ

体全体のように力強く堂々としている。重厚な頭蓋は幅広く頭頂は僅かに弧を描き緩やかに傾斜し、側頭部は良く発達した頬骨にと繋がる。後頭部は緩やかに下傾する。前頭部 (おでこ)は顕著に発達している。
マズル
短く先細りすることなくマズルの縦の深さはそのマズルの長さより長くなくてはならない。
鼻面は曲線を描くことなく真っ直ぐでなくてはならない。幅の広いはっきりとした浅い溝がマズルの根元から鼻先迄マズル全体に見受けられる
上唇は良く発達し鋭角にカットされずにきれいなカーブを描きややかぶさり気味に口許まで伸びていきます。下唇は決して深く長くブラブラしてはいけない。

は健康で頑丈なものでなくてはなりません。噛み合わせは鋏状の噛み合わせが好ましく、アンダーショットは時々良い犬にも見られるが好ましくない。オーバーショットは欠格である。
上顎の周りは暗黒色が望ましい.

大きな鼻腔をもった幅広く頑丈で口唇のように黒色である。

付け根部分はやや粗削りな感じだが中程度の大きさでやや高く位置している。両耳は耳の付け根はやや離れている。よじれることなく両側頭部にぴったり垂れている。



口唇の形と深さ


頬骨の正しい角度


目について

頭部 (Head)
頭蓋
は強靭で幅広くわずかに前頭部から丸みを帯びてるように見える。その丸みは側面に緩やかによく張り出した頬骨にと繋がる。叉一方は前頭からマズルヘと急激に下降する。
後頭部は揺るやかに下傾する。
前頭部 (おでこ)は顕著に発達している。
マズルの境目から始まっている顔正面の溝は頭部の中心を左右に分断して後頭部へと連なっている。
額の皮膚は、顔正面の溝の方へしわとなりに目の上に迄しわを作り上げいます。この額から目の上のしわは犬が警戒している時は余計目立ちます。
警戒中の犬は耳のセット位置と頭蓋のてっぺんの高さは一直線になります。
顔部
(FACIAL REGION )
マズル
短く先細りしない。鼻筋(ブリッジ)には浅い溝が付け根から鼻先までにある。
マズルの縦の深さはそのマズルの長さより長くなくてはならない。

黒く大きく方形でなくてはならない。
鼻腔は大きめである。

の色は黒く良く発達した上あごにぶら下がっている唇は鼻先に向かって幅広いカーブを描いている.口の角度ははっきりと見えるものでなくてはならない。

硬く綺麗に並んだ歯は完全な鋏状の噛み合わせか接端かみ合わせでなくてはならない。逆鋏状噛み合わせ(アンダーショット)と小臼歯の欠歯は許容範囲。
 
余り大きくなく色は暗褐色かやや明るいナッツ褐色までである。
柔和感のある目は、あまりに深く位置しません。上下まぶたはきちんと閉じること。目ぶちは完全に色素が沈着してること。引き締まったまぶたは好ましい。上下のまぶたに見られる小さな角度を持ったしわは許容される。


中くらいの大きさで高くそして広くセットされている。耳の付け根では、よく発達したぎざぎざが見られる。しなやかな耳たぶは三角形で耳先は丸みを帯びている。耳たぶの付け根の後ろの部分はやや立ち上がっているが前方部分は頬に接している。

(Neck)
太く、筋肉たくましくわずかにアーチし、のどにデユーラップがある。
首の長さ

めに位置づけられて力強く、警戒してる時或いは注意を注いでいる時には直立しています。それ以外の時には水平かやや下向きに保っています。頭部と首の結合部は刻み目で明瞭に解ります。首筋は大変筋肉質であるため横から見ると首が短いように見えます。喉と首には牛皮があるが余り醜いように発達しない事


力強くデューラップ(牛皮)は余り誇張されてないこと。


ボデイ(Body)
キ甲は高く、背は真っ直ぐで腰の幅は広く力強い。尻はわずかに丸味をおびている。肩は幅広く高く発達している。肋は適度に張り、腹は締まっている。
前胸と胴

は傾斜しつつ幅広く筋肉質で頑丈である。肩甲骨間の隆起した骨は明瞭に認識できる事。
は肘より下がらない程度に適度に深く綺麗なアーチを描く事。
は広く腰迄真っ直ぐでそこから臀部にかけてゆるやかに傾斜し尻尾の付け根へと繋がっていく。



背線
ボディ(BODY)
一般外貌はバランスの取れた堂々とした体型。
肩甲骨の上部輪郭線は明瞭に表わされ臀部までの背線は真直ぐであること臀部は緩やかに傾斜し尾の根へと合体します。

幅広く、強くて堅い

柔軟なあばら骨を持った胸は、適度に深くなくてはならないが、肘を越える事があってはならない。

腹とその後方への線はやや巻き込むような感じで(出腹)でなく後方へあがっていく。
(Tail)
付け根が高く、長いたれ尾である。

太く、重く、長い。
尾の説明

尾(Tail)
尾は太く頑丈で長く、そして、重く位置付きは高い。尾の長さは尾の先端が最低でも後肢の飛節まであること

休憩中とか活動中でないときは尾はだらりと垂らしているか先端の3分の1くらいのところで巻くような感じ垂らしている。活動中は高く持ち上げている。

四肢(Limbs)
前肢は、骨太く真っ直ぐで、パスターンはやや前傾し、指は引き締まって隆起し、パッドは堅い。爪は暗色が望ましい。後肢は非常に筋肉たくましく、足根はほどよい角度で構成されている。趾、パッド、爪は前肢とほぼ同じである。狼爪は除去することが望ましい。


後肢の飛節の角度

良く発達し筋肉質である。
上腕部は大変力強くより一層筋肉が発達している。肘から手首は真っ直ぐ伸び力強い。
後駆は適度な角度を持っている。狼爪は望ましくない。若しあったとしても歩行を妨げないこと。
は幅広く力強い爪先を持ちやや高い拳骨をもち、心持ち引き締まっている。


後肢の後ろからの姿
前肢は正面から見るとやや広めで平行して真っ直ぐ立っている。
:筋肉質で斜傾した肩甲骨は胸壁へと繋がる。
上腕:肩甲骨と同じ長さかやや短い。上腕骨と肩甲骨の角度は余り真っ直ぐではいけない。
:身体にしっかりと繋がる事
前腕:真っ直ぐで骨量があり堅い筋肉質
パスターン:前方から見ると垂直に真っ直ぐだが横からみると
やや前傾している。
前足:幅広く強靱で良くアーチした爪先を持ったコンパクトな足
被毛と毛色
(Hair&Color)
長毛種と短毛種があって、長毛種は密生して平らで直状毛から波状毛まである。
毛量は頸のまわりがもっとも多く、 腿部に飾り毛があるが重々しくない。短毛種は直状毛の短毛で堅く平坦に密生し、腿部と尾にわずかに飾り毛がある。
毛色は白地に赤、赤地に白、各種の色合いの赤、虎毛斑に白斑である。白斑はマスク、ブレーズ、カラー、前胸と肢、指趾と尾端などである。白地の多いものは美観をそこなわず、赤斑の平均した分布が望ましい。

短毛種にあっては、密生した短い堅い毛が触ったらフワフワした感じでなく平坦な直毛状である。腿部にはわずかながら長めの毛が密生している。尾にも長めの毛が密生しているが旗状尾になってはならない。
長毛種にあっては、中位の長さでもつれたりカールしたり巻きついたりするのは好ましくなくやや波状に密生する。
通常背中の毛は腰から尻にかけての方がウエイブがかかっている。短毛種もその傾向にある。尾の毛はやや長く見えるがカール、巻き毛は好ましくない。若干波状になるのは許容出来るが旗状尾と分毛尾は欠陥である。顔と耳は短い柔らかい毛で覆われている。耳の付け根にもやや長めの柔らかい毛があるが許容される。
については赤地に白か白地に赤が基本、色に因る価値の差は全く無い。必要なマーキングは胸の白、四肢及び尾の先端、ノーズバンド(鼻から額にかけての部分)
頸の周りの白か部分的な白。
一色の色は欠格スタンダード以外の色は欠格

短毛種にあってはアンダーコートを持ったキメの粗い感じの密生した毛が平坦に生えている。 尻にかけてやや毛量が多い。尾はやはりアンダーコートをしっかり持った毛で覆われている。
長毛種にあってはアンダーコートを持った中位の長さの毛の平坦な生え方をしている。腰から尻にかけてウエーブのかかった毛がある。臀部には多めの毛がある。顔と耳は短い毛で覆われている。
毛色
基本的には白地に赤みがかった茶色の大小の跳ね水模様(スプラシュコート模様)である。背中や横腹に茶色の一枚模様のもの(マントルコート模様)も許される。頭部の黒っぽい焦げ茶は許される。黒い差し毛縁取りは避けるべきである。
マーキング
胸、足、尻尾の先、鼻筋と目と目の間、頸の斑点は必ず白でなくてはならない。頸の周りの白いカラー巻き、顔の左右対称な黒い部分は望ましい。
歩様(Gait)
雄大で一歩一歩踏みしめるような力強い歩様。

規定無し
動態姿勢
後駆よりの推進力が均等な大きな歩幅でスムースに一直線上の前肢に伝わる歩様
サイズ(Size)
体高 牡70cm, 牝65cm
あるいはそれ以上で、バランスがそこなわれないかぎりサイズは大きいものが望ましい。
肩の高さで最低牡は27インチ半以上、牝は25インチ半以上
牝は牝らしくデリケイトな造りでなくてはならない。
牡は70cmから90cm迄
牝は65cmから80cm迄
牡の場合サイズをオーバーしても全体のバランスと動きにおいて健全性が保たれるならば許容される。

欠陥(Faults)
欠格
1.陰睾丸
欠点
1.アンダーサイズ
2.極端な不正咬合
3.一色のもの
4.白色のないもの

(以 上)

スタンダードから逸脱したものは全て欠陥である。例えば脊柱湾曲、不釣り合いな胴長
曲がり過ぎたホック、立ち過ぎた後駆、カウホック、肘の外転

(以 上)

性特徴の見られない犬、
外観からアンバランスな犬
頭部に多くのしわが見られるもの及び重々しいデユーラップ
マズルノ極端に長いもの及び詰まり過ぎたもの
下顎の唇が外側に垂れ過ぎてるもの
アンダーショト・オーバーショット
小臼歯以外の欠歯
耳が低く位置するもの
両目が離れ過ぎたもの
背中が山なりになったもの又は
下がったもの
肩甲骨より高い尻或いは急傾斜の尻
背中迄曲がりこんだ尾
内股あるいは外まわしにする前足
鼻及び鼻の周り、唇 、目縁に全く色素の無いもの
色が一色のも
スタンダードと異なる色
巻き毛
極端にシャイな犬
極端に明るい目・青目・斜視
牡犬にあっては片睾丸・或いは
両睾丸の無いもの

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